大分県ロールモデルPICK UP
大分県で活躍している女性を紹介!
ロールモデルとして自分の将来像を描けるように、様々な活躍の形を紹介しています。
人と人が関わる幸せをつなぐ仕事
「利用者さんに『ありがとう』と声をかけてもらった時に、自分のやっていることが相手にとっての幸せに繋がっているんだなと実感します」と、介護職の魅力を語ってくれた大畑さん。高校時代に老人ホームに慰問に出かけ、そこで高齢者と会話をしたことが社会福祉の道を志すきっかけになったそうです。短大を卒業後、宇佐市内の特別養護老人ホームへ就職。結婚を機に杵築市へ引っ越し、以降「みのり村」で勤務しています。
大畑さんは4人の子どもを持つお母さんで、そのうち2人は「みのり村」に入職してから生まれました。そのため二度の産休育休を経験していますが、当時は休みをもらうことに心苦しさや申し訳なさを感じることもあったそうです。しかし今では260人が在籍する大きな事業所となったため、抜けた穴を埋める人材が揃っていることや、男性を含め産休育休取得率が高いという実績もあり、安心して制度を利用できるよう改善されています。
現在の役職は、在宅支援課の係長。生活相談員という立場で、利用者やその家族、ケアマネージャーの間に立ち、デイサービスの介護がよりスムーズにできるための手助けを行っています。
かつて、よかれと思って発言したことで相手の理解が得られず、悩んだ経験があるという大畑さんは、「その時、上司に相談にのってもらったり、愚痴を聞いてもらったりして、助けてもらいました」と、当時を振り返ります。自分が上司の立場となった今では、その時の経験を生かし、部下のよき相談相手になると同時に、利用者に共感する立場にいることの大切さを伝えているそうです。
目標を達成!サポートをする立場へ
数年前、自身にとって大きな目標であった社会福祉士の資格を、諦めずに見事取得しました。フルタイム勤務や家事・育児をしながらの試験勉強が、並大抵の苦労ではなかったことは想像に難くない。しかし、積極的に学びの場を与えるという施設の方針もあり、「手厚いフォローを受けられたので、がんばり続けることができました。大変感謝しています」と語ります。
21年の職歴の中で、数多の研修への参加や、参加費用を補助してもらうなどして、キャリアアップを実現してきた大畑さん。同時に、仕事をしていく上で大きな自信も得たそうです。これからはほかの職員にも、積極的に学びの場を与えていきたいと考えています。
「介護はチームワークで行う仕事。周りのサポートを受けながら、また、誰かのフォローをしながら進めていくものです。初心者でも、体力に自信のない人でも参加しやすい職場なので、ぜひ挑戦してもらいたいです」。
(大分合同新聞GX PRESS 2022年10月28日掲載)